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産業技術史講座「舞台照明器具技術の系統化調査」が開催されました

本日もマルモの舞台裏ブログをお読みいただきありがとうございます。
営業部の神谷です。

9月12日(土)、東京・上野の国立科学博物館にて「舞台照明器具技術の系統化調査」をテーマにした産業技術史講座が開催され、当社開発部所属で前 産業技術史資料情報センター主任調査員の浅川久志が講師として登壇しました。

当日はあいにくの空模様でしたが、土曜日ということもあり会場となった国立科学博物館は多くの来館者でにぎわっておりました。


事前予約制で開催された本講座には、定員100名のところ117名の応募があったとのことです。2年前に行われた「舞台照明用調光装置の系統化調査」の産業技術史講座では92名の方にご参加いただきましたが、今回はそれを上回る大勢の方にご参加いただき、当日は空席が見られないほどの盛況ぶりでした。

講座は、『技術の系統化調査 第35集』に収録された「舞台照明器具技術の系統化調査」をもとに進められました。舞台業界を取り巻く現在の環境からはじまり、舞台照明設備の名称や役割、舞台芸術の主な演目ジャンルと舞台照明との関係、光源の歴史、スポットライトやフラッドライトなどの照明器具の種類と光学的な特徴、器具の製造や技術の
発展、さらに現在の舞台照明におけるLED化の状況までを幅広く網羅した、密度の高い講座でした。


途中休憩を挟んだ約2時間の講座でしたが、「レンズ」という言葉の語源が「レンズ豆」に由来するという、文字どおりの“豆知識”や、実際の公演で使用された仕込図、キューシートなども交え、最後まで興味深く聴講できる内容となっていました。

なかでも印象に残ったのが、スポットライトに使用するレンズの製造・加工の様子や、パーライトなどの灯体成形にも用いられる、金属板の絞り加工の様子を収めた動画です。
メーカーに所属している私も、こうした製造工程を目にする機会はほとんどなく、熟練した職人の手による繊細な技術によって舞台照明器具がつくられていることを改めて実感しました。また、講師の浅川からは「照度ムラや色ムラに対する要求は照明分野の中でも舞台照明が特に厳しい」という説明がありました。照明器具に求められる高度な光学性能が、精緻な製造技術によって支えられていることを知る貴重な機会となりました。

聴講者の皆さんは終始、浅川の解説に聞き入っておられ、講座終了後にも多くの方から質問が寄せられました。2年前の産業技術史講座に続き、舞台照明やその技術に対する関心の高さを感じた一日となりました。

本講座に足をお運びいただいた皆さま、誠にありがとうございました。

なお、浅川が執筆した「舞台照明器具技術の系統化調査」(技術の系統化調査報告 第35集 2026年3月に収録)は国立科学博物館 産業技術史資料情報センターのWEBサイトで全文が公開されています。
ご興味のある方はぜひご覧になってください。

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