高校演劇 6
2023年9月19日
皆さま、こんにちは!
本日も当ブログをお読みいただきありがとうございます。
気が付けば9月も半ば。暦の上では「秋」とはいえ……暑さ厳しい初秋です。
が、暑かろうとそうでなかろうと秋といえば芸術の秋!
学生の皆さまにとっては文化祭シーズンですね。
その、準備や本番に力を注がれていることと思います。
さて、今回のマルモの舞台裏は恒例の高校演劇応援企画です!
(過去記事はこちらでお読みいただけます。)
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皆様初めまして。
この春より丸茂電機に入社しました、管理本部(総務課)の後藤と申します。
今回、高校での演劇部の活動を振り返る機会をいただき筆をとりました。
まず初めに、私自身と演劇について軽くご紹介させていただきます。
私が初めて大きな劇場での演劇に触れたきかっけは、
修学旅行で観た劇団四季様の「ライオンキング」でした。
このブログを読んでくださっている方の中にも、
「私も観た!」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。
TVや映画館で観るコンテンツとはまた違った音の圧や振動、舞台上の動きを感じる風、
そして多彩な光の演出に、大変感動したことを覚えています。
(実はそんな劇団四季様の劇場照明設備も、当社が携わったものになります。
ぜひこちらのページもご覧ください。)
もっと演劇に触れてみたい、と高校では演劇部に入部し、
学内外の公演や大会への出場をする中で、一番長い時間携わったのが照明部署での活動でした。
その後大学に進学し、舞台照明デザインを専攻するゼミに所属。
丸茂製の照明卓の指導や、スタジオ設備の定期点検などでお世話になったことが縁となって入社するに至ります。
そんな私の高校演劇部時代について、今改めて振り返ると、
当時学業と同じくらい部活に打ち込んだ慌ただしくも楽しい日々が思い起こされます。
舞台は総合芸術
とも呼ばれるように、演者をはじめ照明、音響、大道具、衣装、制作など、
各部署の連携によってはじめて作品が出来上がります。
当時、私は照明と制作の間のような立ち位置で、
先輩の描く図面をもとに大道具部署と使用するバトンの打ち合わせ(時に取り合い)をしたり、
舞台監督と顧問の先生と一緒に劇場での搬入・照明仕込みの流れをシミュレーションしたりするのが
主な仕事でした。
舞台特有の用語や各部署の要望に翻弄されながらも、部室、たたき場、職員室など校内を駆け回って
公演の準備をしていたことが思い出されます。
それでも実際に劇場に入ると、どこかしらでイレギュラーは起こるものです。
仕込みの遅れにはじまり、部署間の連携がうまくいかない、選んだフィルターの色が理想のイメージと違っていた、思ったように明かりが出ない等、技術的にも表現的にも様々な課題が発生しました。
そんな時はいつも、劇場スタッフの方々のアドバイスに助けて頂きました。
技術問題の解決から、制作・タイムスケジュールへの助言、時にはびっくりするような体験談等々、
普段なかなか聞くことができないプロの方々の言葉や励まし、また仕事に向き合う姿勢は、
当時の私の視野や知識を大きく広げる機会を与えてくれました。
演劇部に入ったことで、劇場の裏側という普段立ち入らない場所を知ることになり、
公演を行う中で劇場は数多くのプロフェッショナルな方々によって支えられていることを実感しました。
こうしてただ観客としての非日常であった劇場が、活動を重ねるごとに現実的な憧れの場になっていきました。
演劇部での活動に協力してくださる多くの方々が当時かけてくださった言葉は、
その後の大学生活と、今これからの社会人としての活動の背中も押してくれています。
現在演劇部で活動なさっている学生の皆さんも、劇場の裏側へ足を踏み入れる際には、
ぜひ劇場を形作る様々な要素を見て聞いて、
その面白さを存分に体感してみてくださいね。
そこで得た気づきや経験が、充実した演劇部生活の一助となりますように!
皆様のご活躍を応援しています!