産業技術史講座「舞台照明用調光装置の系統化調査」が終了しました
2024年9月3日
皆さま、こんにちは。
本日もマルモの舞台裏ブログをお読みいただきありがとうございます。
営業部営業課の神谷です。
当ホームページでも事前に告知させていただいておりましたが、
去る8月24日に、東京上野にある国立科学博物館で「産業技術史講座」が行われ、
当社の顧問であり、前 産業技術史資料情報センター 主任調査員の佐伯隆夫が講師として登壇しました。
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会場となった日本館2階の講堂は、歴史を感じさせるクラシカルな空間で、
産業技術史講座が行われるのにふさわしい空間でした。
定員70名のところ、92名の申し込みがあったとのことで、ほぼ満席の状態でした。
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本講座は「技術の系統化調査 第33集」に収録された
「舞台照明用調光装置の系統化調査」の内容に沿った形で行われました。
ペーパーレスでの講座ということで、当日資料の配布はありませんでしたが、
産業技術史資料情報センターのサイトでも全文のPDFデータが公開されているため、
タブレットや印刷したものを持参されてきている方も見受けられました。
講座は舞台照明の定義から始まり、舞台照明設備の構成や役割、劇場史も踏まえた舞台照明の
変遷から、
今回の調査のメインとなる昭和初期の抵抗器式調光器、多分岐式調光変圧器(オートトランス)や
サイリスタ方式の調光装置、昨今のLED器具やネットワークの話まで、かなり広範囲な内容となり、
休憩なし2時間に及ぶ講座でしたが、参加されていた皆さんが最後まで熱心に傾聴される様子が
印象的でした。
また、終了後も多くの方が質問をされており、舞台照明やその技術史への関心の高さがうかがえました。
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聴講した私も、歴史ある舞台照明メーカーの一員として働けることを改めて誇りに感じた一日となりました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
当ブログでも「舞台照明用調光装置の系統化調査」の内容を簡単に紹介しておりますので、
よろしければ、そちらもご覧ください。
営業部営業課 神谷 洋平