舞台照明という仕事
2021年5月25日
この記事をお読みになる皆様、こんにちは。
エンタメ業界の皆様、おはようございます。
建設業界の皆様、いつもお世話になっております。
この度は当社ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回、こちらで記事を書く機会を頂きましたので、「舞台照明という仕事」という題目で記事を書かせて頂きます。
まずは、簡単に自己紹介をさせてください。
丸茂電機 営業部営業課の勝と申します。酉年のみずがめ座です。
私は中途採用という形で丸茂電機に入社致しました。
入社する以前は、舞台照明会社で舞台の照明の裏方として働いていました。
「劇場で働く仕事」から、「劇場を創る仕事」へ転職したのです。
高校卒業後は芸術系の大学で「劇場で学ぶ学生」でしたから、舞台照明という分野には①学生、②裏方、③営業マン、という三種類の関わりを持っていた(持っている)ということになります。
当たり前のことをあえて明記しますが、舞台において舞台照明の存在意義とは、舞台上を明るくすることにあります。(相対的に、暗くすることも存在意義と言えます。)
舞台照明は太陽のような存在です。
朝、太陽が昇ってくると次第に空が明るくなり始めます。
太陽が出てきた昼間は明るく、天気が悪い時にはどんよりとした空模様になります。
夕方、太陽が沈んでいくと空はオレンジ色と青色の美しい色合いになり、太陽が沈む頃には街灯が点き始め、夜になると街は月明りに照らされ、家の窓からは暖かい光がこぼれています。
こうして考えると、私たちの生活にとって太陽はかけがえのない存在なのだ、と改めて気付くことができます。
この太陽の動きを舞台上に再現するのが、舞台照明の仕事です。
舞台上を明るく照らし、時には暗くし、舞台上で起こるドラマに寄り添うのが舞台照明であると言えます。
残念ながら、太陽の熱くない部分を切り取って地球上に持ってくる技術を人類はまだ手にしていないため、スポットライトが活躍するのです。
スポットライトと一口に言っても、様々な特徴を持ったスポットライトがこの世には存在しており、それらを使い分けることで舞台照明のプランは成り立っています。
人間と同じように、スポットライトにも得意なことと不得意なことがあり、彼らの個性を最大限に引き出し、使っていく中で裏方としてのスキルが熟練されていくのです。
さて、丸茂電機の話になります。
当社は、このスポットライトを製造・販売する「舞台照明器具メーカーとしての丸茂電機」という姿の他に、劇場に舞台照明設備を設置する「建設工事業としての丸茂電機」という側面があり、さらに設備の保守・点検・修繕までを行う会社です。
建設工事業としての仕事は、一言で言うと「劇場を創る仕事」です。
劇場のどこに何台スポットライトを設置するか、そのために何個コンセントを設置するか、電源線をどのように配線するか・・・、そのような劇場における舞台照明設備の「基礎」とも言える部分を設計・施工する仕事を行っています。
私は、裏方時代には舞台照明を「エンタメ業界」という括りで考えていましたが、営業マンとしては「建設業界」という括りの方に近いと感じます。
この捉え方の違いが、非常に面白く感じます。
同じ舞台照明を取り扱っているとはいえ、切り口が異なることで日々驚きの連続です。
ずっと続けてきたことが、実は一つの側面しか知らなかったということに気付き、そして新たな側面を発見することでより理解が深まるという、簡単に言うとアハ体験のようなことです。
営業マンとして、このアハ体験の感覚を大切に、私がこれまで関わってきた中で見つけてきた舞台照明の様々な視点を用いて、お客様にご提案していけるように努力して参ります!
まだまだ書きたりませんので、またの機会にこちらでお目にかかれれば幸いです。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。
営業部営業課 勝