子どもと、大人も。
2015年7月6日
皆様こんにちは。
今回私は、劇団四季様の「こころの劇場」にご招待頂き、
[秋劇場]で公演中の「王子とこじき」を観劇して参りました。
「こころの劇場」とは舞台を通じて子どもたちの心を育むという
劇団四季様 企画の活動です。
劇場内は子どもたちで溢れ、元気いっぱい。
子どもたちは普段とは違う劇場空間にいることをとても楽しんでいるように
感じました。
会場のアナウンスも終わり開演を知らせるファンファーレが鳴ると、
それまでおしゃべりが聞こえていた場内がシンと静かになり、
一瞬で会場いっぱいに緊張が張り詰め、
子どもたちの期待とワクワクがこちらまで伝わって来ました。
上演中は子どもたちも集中して観劇していて、
舞台の魅力に惹きつけられているようでした。
もちろん私もその中の一人で、終始舞台に釘付けになり
あっという間に時間が過ぎました。
子ども向けということで、大人には少し退屈に感じる内容なのだろうと、
観劇する前は思っておりました。
しかしそのようなことは全くなく、大人が観ても充分に心に響き
深くメッセージが残る内容でした。
見た目がそっくりな王子とこじきの2人の少年が服を入れ替えて
お互いに成りすまし、周りにすっかり信じ込まれ、大人たちに
本当の自分は誰かを信じてもらえずに、元に戻るために
奮闘するというストーリーを通じ、
「人を身なりや姿形で判断せずその本質を見ることや、
周りに流されず いつでも真実を言う勇気をもつことの
大切さを伝える※」
という内容です。
子どものときは出来たことが大人になったらいつの間にか
出来なくなっていた。
そんな経験が誰しも多かれ少なかれあると思います。
また、大人になるにつれて忘れていってしまった物事があるのでは
ないでしょうか。
その中にはきっと、大切なこともあったはず。
この「こころの劇場」は大人にとってそんな事を思い出させてくれ、
再び考えさせられる舞台でした。
弊社丸茂電機(株)は劇団四季様の「こころの劇場」の活動に賛同をして
長年応援をしておりますので、今回間近で子どもたちの反応を見ることができ
とても嬉しく思いました。
また、私たちは舞台照明をはじめとした空間演出照明の専門メーカーであり、
舞台照明機器の製品開発・製造・販売、設置に必要な施工を行っておりますが、
舞台の制作や本番に携わることは通常の業務としてはありません。
子どもたちが観劇をする姿というのは普段の業務上では接点がなく見る事が
出来ない為、今回子どもたちと一緒に観劇をすることで本番中や劇場の空気を感じ、
私も一生の感動を与える仕事の一環に携わっているのだと、改めて実感することが
出来たと思います。
これをまた日々の業務に生かしてより良い舞台づくりに貢献してゆきたいと
気持ちを新たにしました。
営業部営業課販売担当
福山
※本文中の全ての写真、一部文章は劇団四季様より許可の上お借りしております。