山梨県の工業高校の電気科に通っていたのですが、学生時代に観た演劇の舞台が忘れられなくて、この道に進みました。その舞台はアクロバティックな演目で、演者さんの動きに合わせて照明がすごい速さで追いかけていて。しっかり演者さんの良さを引き出していたんです。

それまで舞台の照明は、ただついているだけというイメージだったのですが、そうではなかったんだと衝撃を受けましたね。この舞台をきっかけに、舞台照明に携わりたいと思うようになってMARUMOを志望しました。

受注した案件や新規に提案を行う内容に関して、ＣＡＤで舞台照明設備を図面化しています。劇場やホールの建築図面を確認しながら、舞台照明設備に関連する設備や諸条件を考慮して、最適な位置を検討しています。
ときには営業に同行し、お客様の要望や予算をヒアリングして、最適なプランを提案することもあります。

劇場やホールのリニューアル案件においては、実際の現場に出向き、お客様の要望を確認したり、実際に設置できる環境なのか現場調査を行い設計していきます。
図面上では問題なくても、実際の施工のときに、例えば「この場所に取り付けるには足場が必要」『搬入するルートがない』『他設備が干渉して設置ができない』というケースが起こってしまう可能性もあります。そうなると余計にコストや手間もかかってしまうので、しっかり施工シーンまで想像して設計するように心がけています。

MARUMOでは、学校や街の施設から、テレビ用のスタジオ、大きな劇場・ホールまで、さまざまな案件があります。それぞれ新築と改修ではやることも違いますし、同じ設計はひとつとしてありません。だからこそ自身の成長にもつながりますし、常に新しい設計にチャレンジできるからこそ達成感も大きいものがあります。

電気設計の仕事は世の中に色々ありますが、自分の手がけたものを観客という立場で目にすることができるのもやりがいを感じやすいところです。特定の人だけに使われる設備ではなく、多くの人がワクワクする場所の装置を設計する仕事なので、やりがいを感じたい人には魅力的な環境だと思います。

現在は設計担当として１年目。小学校や高校など小規模な照明設備の設計を担当しているので、早く設計者として一人前になって、大規模な物件を自分の力でやりとげたいです。

先輩たちは、イベント・コンサート・コンベンションなどが開催される大規模な複合施設などを手がけているので、自分も早く大きなプロジェクトに関わってみたいですね。ゆくゆくは芸術劇場のような大きな案件を担当して、自分が設計に携わった劇場で舞台を観て感動できたら嬉しいです。

高校時代に自分が舞台を観て照明に魅せられたように、照明を通じて、観客にも感動を与えるような仕事をしていきたいと思っています。

自分が当社を選んだ理由は、たまたま観に行った舞台がきっかけでした。
学校での授業だけではなく、自分の興味を持てる範囲を増やしていけば、自然に自分のやりたいことが見つかってくるのではないでしょうか。

当社は舞台照明の総合企業として、様々なチャンスがあります。私自身、入社時は山梨の工場で照明の操作卓の製造を手がけて、今は東京で設計図を描いています。製造の経験が、設計で活かされることも多く、これまでのキャリアは「学び」と「挑戦」の連続だったなと感じています。そんなチャレンジを一緒にできる方に、ぜひ来ていただきたいですね。