Chapter 3
スポットライトは、レンズの種類によって2つのタイプに分けられます。輪郭のはっきりした光で舞台上を照らし出す平凸レンズスポットライトのMSCとT1、柔らかく自然な明るさをつくるフレネルレンズスポットライトのMSM(※)とDF2(※)です。
※フレネルレンズの配光でさらに高効率化を実現したメニスカスハイベックスレンズを使用しています。
スポットライトなどでは、明るく冴えた光で効果の高いライティングができるハロゲン電球を使用します。また、白熱電球と同じ口金を備えたハロゲン電球「エコーツ」も用意されています。「エコーツ」はT1やDF2など白熱電球仕様の照明器具に簡単に取り付けることのできるハロゲン電球です。その他、フォローピンスポットライトなど、省電力を促進するLED光源の製品もラインナップしています。
※電球の写真は一例です。
客席の後方から、舞台上の特定の人物だけをその動きに合わせて照射する照明器具です。複数枚のレンズを使用し、平凸レンズスポットライト、フレネルレンズスポットライトに比べ、よりシャープで鋭い角度の光を照射します。
学校の一般の設備で使われている2極接地極付平行プラグと、舞台照明で使われているC型プラグがあります。2極接地極付平行15Aプラグは一般施設に多く使われており、既存の建物に舞台照明設備を導入する場合などは設備の改修の必要がないので便利です。最大に流せる電流値は、最高の規格のものでも100V15Aまでです。
※ C型プラグは、舞台での使用を考え、耐久性があり、プラグの差込ストロークが長く、抜けにくい構造になっています。
最大に流せる電流値は、舞台に多く使われているモデルで100V20Aまで対応しています。照明器具2〜3台程度の小規模な設備でしたら、平行プラグの方が便利ですが、ある程度の設備を導入する場合は、その後の設備の利用を考え、C型プラグが適切です。
※電源保護回路(ヒューズやブレーカ)の種類によっても、接続できる電流値は変わります。
舞台では、演出効果を高めるため、よく光に色をつけて使用します。光に色をつけるには、照明器具に付属しているフィルタホルダに適切な大きさにカットしたカラーフィルタを挟み、これを照明器具側のフィルタホルダ枠に装着します。